「資金調達したいけど誰に委託すれば良いか分からない。」
「税理士に資金調達を依頼したらどんなメリットがある?」
このような疑問を抱えている人は少なくありません。
結論から言いますと、税理士は会社の財務を把握出来るだけでなく、金融機関の職員とパイプを持っていることが多いため、銀行から資金調達する場合借りやすくなるメリットがあります。
今回は資金調達を税理士に依頼するメリットについて紹介していきます。
【目次】
資金調達を税理士に依頼するメリット
税理士に資金調達を依頼すると以下のようなメリットを受けらえる可能性があります。
- 銀行融資の審査が通るか事前におおよそ判断が付く
- 金融機関の職員と繋がりがある
- 手続きや必要書類の作成を委託できる
- 金利の低い融資を受けられる可能性がある
それぞれについて詳しく説明していきましょう。
銀行融資の審査が通るか事前におおよそ判断が付く
銀行で融資を借りる際には必ず審査が行われます。
税理士に資金調達を依頼すると、その審査が通るかどうか経験によりおおよそ判断することが出来ます。
銀行融資の審査で重要になってくるのは
- 収支計画が十分か?
- 計画が根拠に基づいているか?
- 資金繰りに問題は無いか?
- 投資効果が十分か?
- 保証や担保が取れているか?
等の項目です。
特に収支計画や資金繰りは重要な項目であり、今回融資することで事業者にどのようなメリットが出るか、返済原資は確保されているのか、などが審査されます。
財務内容から今後数年間の収支計画を根拠をもって作成する必要があるため、税理士に依頼するのが最も効果的です。
金融機関の職員と繋がりがある
税理士と金融機関職員は繋がりがあることが多く、税理士から金融機関職員へ融資の斡旋をすることもあります。
税理士からの斡旋になれば、悪意がない限り粉飾の可能性もなく金融機関も安心して融資することが出来ます。
手続きや必要書類の作成を委託できる
融資を依頼する時に必要になる「長期収支計画」や「資金繰り計画」等は作成に時間が必要になる他、根拠を持って数字を提示する必要があります。
特に設備投資のために資金調達する場合、その設備投資がどれだけの付加価値を生むのかなども加味して計画を作る必要がありますので、経営者自ら全部自分で作るのは困難です。
税理士に委託することで、投資効果を加味した収支計画を作成してくれます。
資金調達の依頼は経営者自ら行うとしても必要書類については税理士に委託するのが良いでしょう。
金利の低い融資を受けられる可能性がある
制度融資等と呼ばれている定型の事業性ローンは、一般のローンより金利が低いケースが多いです。
しかし、これらの定型ローンは顧客から希望がない限り使われないことも多いです。
つまり知らなけば銀行に言われるがまま金利を取られてしまう可能性があります。
市町村の制度融資などを利用すれば、固定金利で1.0%~程度で利用することが出来るので、比較的低金利で資金調達出来ます。
様々な制度融資を知っておくと金利を有利に進められる可能性が高いです。
資金調達を税理士以外に頼む場合
資金調達を税理士以外に頼む場合は以下のリスクについて把握しておきましょう。
- 金融や資金調達の知識を持っている人は多くない
- 会社の財務をしっかり把握できていない場合もある
- 金融機関からの信頼を落とす可能性がある
経営コンサルタントやFPと呼ばれる人に資金調達を頼むケースも実際あると思いますが、金融や資金調達に対する知識を十分に持っている人は多くありません。
資金調達は調達金額が大きくなればなる程難しく、銀行側も簡単に融資はしてくれません。
会社の財務について把握出来ていなければ話にすらならなくなります。
経営者は自社の財務内容について完全に把握していないケースが実は多いです。
その上で経営コンサルタントに委託してもお互い良く分からないという状態になってしまえば資金調達はまず無理でしょう。
基本的に会社の財務状況を把握している税理士が、資金調達を行うことが最も効果的な方法と言えます。
もし、経営コンサルタントやFPに依頼する場合は、資金調達の実績等を把握した上で依頼する方が良いでしょう。
まとめ
- 資金調達を税理士に依頼すると、銀行に提出する「収支計画」や「資金繰り表」を作成してくれる
- 金融機関の職員とパイプがあるため資金調達し易い
- 経営コンサルタントやFPに依頼する場合は資金調達の実績を聞き取りする
資金調達に関しては税理士に依頼するのが最もスムーズです。
税理士に依頼することで、収支計画や資金繰り表などを作成してくれますので、具体的に資金調達の相談を金融機関にすることが可能です。
まずは顧問税理士に相談してみることをおすすめします。
顧問税理士がいない場合は、お近くの税理士事務所に一度相談してみてはいかがでしょうか。