「配信で投げ銭してくれた!結構稼げたけど税金ってかかるの?」
「YouTubeで広告収入が得られるようになったけど、会社にバレず納税する方法は?」
このような疑問を抱えている人は少なくありません。
結論から言いますと、配信で生活している人は全員確定申告する必要があります。副業で稼いでいる人は年間20万円を超える利益が発生した場合確定申告が必要です。
今回は、配信で稼いだお金と税金について詳しく説明していきます。
今後配信をやっていきたいという方は、是非参考にしてみて下さい。
【目次】
配信で稼いだお金に税金はかかる?
結論から言いますと、配信で稼いだお金には税金がかかります。
「趣味でやっているだけ」
「お金を稼ごうと思ってやっている訳では無い」
このように考えて配信をやられている人も多いと思いますが、実際お金を稼いでいる以上、税金が発生している可能性があります。
納税が必要かどうかは
- 事業規模でやっているか?
- 副業でやっているか?
以上のいずれに該当するかで基準が変わってきます。
それぞれ詳しく解説していきましょう。
事業規模でやっているか?
他に主で行っている仕事が無く、配信一本で生活している人は、配信がメインの収入となることから「事業所得」として計上されます。
つまり個人事業主として事業を行っているとみなされます。
事業所得の場合は、以下の計算方法で税金を支払う必要があるか判断出来ます。
事業所得=事業収入(配信で得たお金)-必要経費(配信するのにかかった費用)
以上の計算式に当てはめて、プラスになるのであれば事業所得として税金が発生する可能性があります。
事業所得の税率は以下の計算式で計算出来ます。
【事業所得】
課税される所得金額 | 税率 | 控除額 |
---|---|---|
195万円以下 | 5% | 0円 |
195万円超330万円以下 | 10% | 97,500円 |
330万円超695万円以下 | 20% | 427,500円 |
695万円超900万円以下 | 23% | 636,000円 |
900万円超1,800万円以下 | 33% | 1,536,000円 |
1,800万円超4,000万円以下 | 40% | 2,796,000円 |
4,000万円超 | 40% | 4,796,000円 |
なお、必要経費に関しては、基本的に収入を得るのに使った経費を計上出来ます。
例えば
- 衣装代
- マイク
- 配信に関わる機材
など
以上に関しては必要経費に算入できます。
しかし、直接事業収入を得ることに関係ない経費は必要経費に認められないため注意が必要です。
無理に必要経費として計上して申告した場合、脱税とみなされる可能性もあり、結局追徴課税で高くなる可能性もあるため、正確な申告をこころがけましょう。
副業でやっているか?
本業が別にあり、そこで年末調整をしてしっかり納税している場合は、配信は副業とみなされることが多く「雑所得」として計上されます。
副業で収入を得る場合は、年間20万円以下の利益であれば確定申告する必要はありません。
そのため
雑所得=事業収入(配信で得たお金)-必要経費(配信するのにかかった費用)
以上の雑所得が20万円を超えなければ、納税しなくても良いということです。
ただし、副業であっても事業規模で行っているケースなど、明らかに副業として認められない場合は「事業所得」としてみなされる可能性もあるため注意が必要です。
住民税の申告は必要
所得税が0円であっても、利益が出ている以上住民税の支払義務があります。
利益が出ている人で申告についてどうすればよいか困っている人は、一度お住まいの市町村役場に問い合わせする必要があります。
会社にお金を稼いでいることをバレたくない
副業をしている人で会社にバレたくないという人は、所得税の確定申告をする時も、住民税の確定申告をする時も「普通徴収」にしておくことをおすすめします。
なぜなら、本来は副業で生じた税金は本業で源泉徴収されるようになっているからです。
確定申告時には
- 特別徴収
- 普通徴収
いずれかの方法で税金を納めることが出来ます。
本業で税金を徴収する方法が「特別徴収」になります。
特別徴収だと納税の手間は大幅に減りますが、その分会社に副業がバレるリスクが高まります。
どのようなリスクかと言えば、副業分の所得が加算されて課税されることから、他の同程度の年収を得ている人よりも税金額増えるというリスクがあります。
つまり、会社に「他に収入を得ているのではないか?」と疑われる可能性が出てきます。
バレたく無い人は普通徴収で納税するようにしましょう。
普通徴収であれは、税金は自分で直接支払うこととなりますので、会社で源泉徴収されることはありません。
まとめ
- 配信で稼いだお金には税金がかかる。副業は利益が年間20万円以下の場合申告不要
- 利益の計算方法は「収入-経費」で算出出来る
- 会社にバレず納税する場合は「普通徴収」で納税する
配信でお金を稼いで行きたいと考えている人は、税金についてはしっかり知識を持っておく必要があります。
特に年間20万円を超える収入がある場合は、経費がどのくらいあるかどうかに関わらず「所得税がかかるかも?」と考えておく方が良いでしょう。
少しでも税金や納税に不安がある方は、お近くの税理士に一度相談することをおすすめします。定期的に開催している無料相談会等もありますので、利用してみてはいかがでしょうか。