税務知識記事一覧

2022年物価値上げと今年のふるさと納税のタイミング

2022年物価値上げと今年のふるさと納税のタイミング

10月に値上げラッシュ

小麦などの原材料価格や、エネルギー価格などの値上がり、円安による輸入物価の上昇が複合的に重なり、この秋(10月1日を筆頭として)に値上げラッシュが続いています。

値上げ前に買い込んで貯蔵しておくにも、かさばるものや賞味期限があるものは、制限があります。

大量購入で安くなるところを探すか、消費量を節約するかといった方法もありますが、限度があります。

値上げラッシュはふるさと納税にも連動?

値上げが反映されていない(=値上げ時期が遅れている)ところがあればそこから賢く調達できます。

日々の仕入れで価格変動の反映が機動的なスーパーなどは値上げがすぐに実施されるでしょうが、どこか価格への反映のタイミングが遅いところはないでしょうか。

予算と会計年度が4月から翌3月と決まっている自治体では反映のタイミングが遅れそうです。

10月1日の前後で、値上げされた商品が、ふるさと納税の返礼品でもその寄附額が引き上げられているのかどうか、いくつかの自治体の返礼品設定金額を観察してみました。

品種によって価格の違いがある小麦粉などではなく、価格比較のわかりやすいビール(350mℓ24缶-多くの自治体で15,000円の寄附金で選べた返礼品)で調査しました。

ビール類はオープン価格ですが、10月1日から6~10%の上昇が見込まれていました。

これに連動するとすれば、寄附金設定額も15,900円~16,500円となり、新規設定は16,000円程度と予想されました。

10月になっていくつかの自治体を調べてみたところ、15,000円で据え置きのままのところと、予想通り16,000円に改定されている自治体がありました。

予算時期に合わせて値上げの反映が遅れる自治体があるという予想は当たっていました。

ただし、10月中旬時点で日を追うごとに金額改訂の自治体が増えています。

3月を待たずに切り替わってしまう可能性も大です。

物価値上げとふるさと納税での調達

この観察から学べたことは、「物価上昇に連動してふるさと納税返礼品寄附額も変動するが、少し遅れる自治体もある」ということです。

例年、ふるさと納税の寄附は年間の課税額が年末調整で確定してから駆け込みでという方が多いと思いますが、2022年は、世の中の物価上昇の流れを読んで流動的に動くことをお勧めします。

インボイス制度関連記事

  1. 令和4年度・税制改正大綱『消費課税編』
  2. 法人設立期間中の損益 ~帰属先・注意点など~
  3. インボイス業者扱いの消費者・農林漁民
  4. 消費税『課税事業者・免税事業者どっちが得』
  5. BtoBでの免税事業者の消費税転嫁は保護されるのか
注目記事 最新記事
  1. 別表六(三十一)の誤記載に注意喚起
  2. 定額減税が開始されます
  3. 国税の信託型ストックオプションへの見解と税制適格ストックオプションの株価算定ルール
  4. 決算書に間違いがあった!修正することは出来るの?
  5. 小規模企業共済等掛金控除とは何?どのようなものが対象となる?
  1. 「定額」ではないケース 住民税の定額減税
  2. 中小企業での逆求人活動
  3. 賞与の支給日在籍要件
  4. 換地と保留地
    換地と保留地

    2024.07.17

  5. 就労にブランクのある人の活用

税務知識ブログカテゴリー

PAGE TOP