税金基礎知識ブログ

これからのテレワークと労務管理

これからのテレワークと労務管理

コロナ禍のテレワークからわかったこと

テレワークは、これまでも働き方改革の観点などから推奨されてきましたが、思わぬコロナ禍により、多くの企業が準備を十分にできないまま実施していると思われます。

厚生労働省は、この状況について調査結果等から検討した「これからのテレワークでの働き方に関する検討会報告書」を公表しました。

もともとテレワークの効用として、従業員のワークライフ・バランスの改善により、離職防止や人材確保につながることが言われていましたが、調査結果からもそれが確認されました。

これは「従業員の通勤負担の軽減」が大きな要因と考えられます。

従業員を対象にした調査でもメリットとしてあげられており、「時間の節約」とともに「心身の負担の軽減」につながっています。

テレワークをやってみたことで感じた良い変化、新たな気づきとしては、「管理職や経営層の間でテレワークの利用が進んだ、理解が深まった」が多く、次に「テレワークではできないと考えていた業務が、できることが分かった」となっています。

課題を明確にし、良質なテレワークを

一方で課題も多くあります。労務管理上の課題としては、

  1. 人事評価
  2. 人材育成
  3. 労働時間管理

などが主要な論点です。

対応策として、①については評価や報酬制度の内容をより具体化すること、②はオンラインと対面を組み合わせることの有用性、③はフレックスタイム制や事業場外みなし労働時間制がなじみやすい、などの提言がなされています。

「まずはポイントを知りたい」という方は、リーフレットでご確認ください。

より詳細な参考資料や相談窓口も記載されています。

また、テレワーク相談センターの機能拡充も行われたので、活用していきましょう。

報告書では、フランスの「つながらない権利」を取り上げています。

メールをする時間帯を制限することなどにより、長時間労働防止につなげるものです。

これまでの知見を活かし、より良質なテレワークの体制を作っていきましょう。

インボイス制度関連記事

  1. 通勤手当の税と社会保険
  2. インボイス制度 適格簡易請求書と帳簿のみ特例
  3. 従業員の旅費交通費精算と適格請求書(=インボイス)の保存
  4. 自分は課税事業者? 免税事業者?
  5. フリーランスのインボイス対応
注目記事 最新記事
  1. 決算で減価償却費を利用した利益調整を行う方法
  2. 別表六(三十一)の誤記載に注意喚起
  3. 社会保険の「二以上勤務届」と給与計算
  4. 5年? 7年? 10年? 帳簿・領収書等の保存期間
  5. 制度開始目前のインボイス登録
  1. 従業員に住所変更があった場合の社会保険と税金の手続き
  2. 離婚後同居で扶養継続の場合の社会保険・税金
  3. 埋蔵文化財包蔵地の評価
  4. 離婚と税金
    離婚と税金

    2024.09.11

  5. 改正入管法成立 育成就労制度とは

税務知識ブログカテゴリー

PAGE TOP