リモートハラスメントとは
新型コロナウィルス禍で定着してきたリモートワーク。
仕事のやり取りがチャットやメール、Zoom等のビデオ会議になり相手への伝わり方が、対面より厳しくなったり冷たくなったりと感じる傾向があります。
リモートワークが進むにつれ、「リモートハラスメント」(リモハラ)が社会問題になりつつあります。
リモハラとはリモートワーク中に起こるハラスメントを指し、業務中に起きるパワハラとセクハラのいずれかに当てはまる発言等をいいます。
例えば上司からオンライン会議に映った部屋の中のこと、服装や化粧のこと(程度の問題はあるが)、子供の声のこと等プライベートに関わる質問等、また、常に仕事をしているかの連絡や確認、やたらWeb会議をしたがる等があり、全てが法的なハラスメントに該当するわけではありませんが、リモートワークに付随する上司の過剰な干渉がリモハラと感じさせているようです。
リモート業務に上司も悩んでいる
リモート業務にストレスを感じているのは部下ばかりではなく、アンケートでは5割の管理職がリモート下で部下とのコミュニケーションで悩んでいるそうです。
部下との距離感や指示出しのタイミング等、対面では気を使わなくてもよい場面でも悩んでいます。
会社から部下とのコミュニケ―ション強化を言われても、ハラスメントと言われるのが怖く指示を出しにくいということがあります。
上司にとってはリモートに伴う業務管理の不安やITツールに不慣れな人もいる中でストレスを引き起こしています。
若手達からWeb会議から締め出しをされたケースも耳にします。
録画機能があるツールの場合、事前に周知して言葉に気を付ける等注意する必要もあります。
生産性とハラスメント対策の両立
リモートワークの急速な導入は便利でもありますがストレスを感じる面も多くあります。
そのことがハラスメントにつながる場合があると言えます。
同じ行動・対応でも世代間ギャップがあることを認識しておき、上司の許可や報告が必要な事項はリモートワークルールで取り決めましょう。
ルールは監視強化等厳しくしすぎないこと、プライベートには立ち入りすぎないこと、不満の声には耳を傾ける等、ストレスを減らしコミュニケーションを円滑に進める環境を目指すのがいいでしょう。