令和3年6月17日(木)・18日(金)、国税庁ホームページで「「令和元年度分会社標本調査結果」を掲載しました」等が公表されました。
1.「令和元年度分会社標本調査結果」を掲載しました(6月18日公表)
(令和元年度分統計表 一括ダウンロード)
[調査結果の概要]
(1) 令和元年度分の法人数は275万8,420社で、このうち連結親法人は1,721社、連結子法人は1万2,983社。
(2) 資本金の総額は141兆4,165億円。
(3) 令和元年度分の法人数275万8,420社から、連結子法人の数(1万2,983社)を差し引いた274万5,437社のうち、欠損法人は169万1,357社で、欠損法人の割合は61.6%。このうち連結法人(1,721社)について見ると、欠損法人が645社で、欠損法人の割合は37.5%。
(4) 営業収入金額は1,484兆7,912億円で、このうち利益計上法人の営業収入金額は、1,133兆7,453億円、所得金額は63兆2,588億円で、営業収入金額に対する所得金額の割合(所得率)は5.6%。
(5) 利益計上法人における益金処分の内訳を構成比で見ると、社内留保45.1%、支払配当31.0%、法人税額等14.0%、その他の社外流出9.9%。
(6) 法人税額は11兆2,115億円。また、所得税額控除は3兆8,837億円、外国税額控除は5,264億円。
(7) 繰越欠損金の当期控除額は6兆3,918億円で、翌期繰越額は60兆9,538億円。
(8) 交際費等の支出額は3兆9,402億円で、営業収入金額10万円当たりの交際費等は265円。
(9) 寄附金の支出額は6,729億円で、営業収入金額10万円当たりの寄附金は45円。
(10)貸倒引当金の期末残高は1兆3,491億円。
(11)当期発生分の減価償却費の損金算入額は39兆6,601億円で、損金算入限度額に対する損金算入の割合は92.9%。
2.「令和2年度 査察の概要」が公表されました。(6月17日公表)
公表された「令和2年度 査察の概要」は8ページの資料で、その内容(主な見出し)は次のとおりです。
(1) 査察調査の概要
(2) 重点事案への取組
1)消費税事案
2)無申告事案
3)国際事案
4)その他の社会的波及効果の高い事案
(3) 不正資金の留保状況及び隠匿場所
(4) 査察事件の一審判決の状況
(5) 査察における取組
1)新型コロナウイルス感染症への対応
2)データ活用の推進
(6) 参考計表
1)着手・処理・告発件数、告発率の状況
2)脱税額の状況
3)税目別告発事案の推移
4)告発の多かった業種
5)査察事件の一審判決の状況