税務知識記事一覧

「業務改善助成金」が2021年8月より拡充されました

「業務改善助成金」が2021年8月より拡充されました

業務改善助成金とは

業務改善助成金とは、設備投資等(機械設備、コンサルティング導入、人材育成・教育訓練)を行って生産性を向上させ、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金)の引上げを図る中小企業・小規模事業者にその費用の一部を支援する助成金です。

助成対象事業場は、事業場内最低賃金と地域別最低賃金の差額が30円以内で、かつ事業場の規模が100人以下の事業場です。

助成率は、下記の通りです。

事業場内最低賃金 通常 生産性要件を満たす場合
900円未満 4/5 9/10
900円以上 3/4 4/5

生産性要件とは、他の労働関係助成金と同様に、支給申請を行う直近の会計年度の「生産性(付加価値÷雇用保険被保険者数)」が、その3年度前に比べて、6%以上または1%以上6%未満伸びていることです。

後者の場合、金融機関から一定の「事業性評価」を得ていることが要件となっています。

業務改善助成金の拡充内容

2021年8月から拡充されたのは、全事業主を対象に、賃金引上げ水準の区分が従来の20円、30円、60円、90円の4コースに加え、「45円コース」が新設されました。

さらに、コロナ禍で特に影響を受けている事業主(前年または前々年比で売上等が30%以上減)や事業場内最低賃金が900円未満の事業主を対象に、事業場内最低賃金を引き上げる労働者数が、従来は1人、2~3人、4~6人、7人以上の4区分でしたが、「10人以上」が新設されました。

90円コースで10人以上の場合、助成額の上限は最高額の600万円になります。

その他の拡充

他にも、対象全事業主で、同一年度内に複数回の申請が可能になりました。

また、特に業況の厳しい事業主には、従来は認められていなかった生産性向上に資する自動車やパソコン等の購入も補助対象に拡充されています。

インボイス制度関連記事

  1. 通勤手当の税と社会保険
  2. インボイス制度 事業者公表サイトでひと騒動
  3. 9月30日は土曜日 インボイスの登録申請
  4. 免税会社の適格請求発行事業者登録のタイミング
  5. インボイス制度開始:10/1 登録事業者の簡易課税選択届
注目記事 最新記事
  1. 会社を廃業・清算する場合税金の支払はどうなる?法人税や消費税の支払いが必要!
  2. 決算で減価償却費を利用した利益調整を行う方法
  3. 扶養控除とは何か?適用要件や控除額について徹底解説!
  4. 相続税法第58条の改正
  5. 配偶者控除と配偶者特別控除について徹底解説!
  1. 現物配当(現物分配)の税務
  2. 「休職制度」の必要性
  3. 中小企業の6割は防衛的賃上げ
  4. 中間申告の義務規定と中間申告無申告容認規定
  5. 相続登記は3年以内に!

税務知識ブログカテゴリー

PAGE TOP