会計・税制の改正情報

財務省

「ギリシャとの租税条約が署名」を公表

令和5年11月1日(水)、財務省ホームページで「ギリシャとの租税条約が署名されました」が公表されました。

次の内容が公表されました。

  1. 11月1日、日本国政府とギリシャ共和国政府との間で「所得に対する租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とギリシャ共和国との間の条約」の署名がアテネで行われました。我が国とギリシャ共和国との間では、これまで租税条約は存在せず、本条約は、両国間の経済関係の発展を踏まえ、新たに締結されるものです。
  2. 本条約は、両国間で生ずる二重課税を除去するため、両国において課税することができる範囲を定める規定等を設けています。また、本条約の締結によって、両国の税務当局間において、本条約の規定に従っていない課税についての協議、租税に関する情報交換及び租税債権の徴収共助の実施が可能となります。これらにより、二重課税を除去し、国際的な脱税及び租税回避行為を防止しつつ、両国間の投資・経済交流を一層促進することが期待されます。
【参考1】今後の手続

本条約は、両国それぞれの国内手続(我が国においては、国会の承認を得ることが必要)に従って承認された後、その承認を通知する外交上の公文の交換の日の後30日目の日に効力を生じ、次のものについて適用されることとなります。

  1. 我が国においては、
    1. 課税年度に基づいて課される租税に関しては、本条約が効力を生ずる年の翌年の1月1日以後に開始する各課税年度の租税
    2. 課税年度に基づかないで課される租税に関しては、本条約が効力を生ずる年の翌年の1月1日以後に課される租税
  2. ギリシャ共和国においては、
    1. 源泉徴収される租税に関しては、本条約が効力を生ずる年の翌年の1月1日以後に支払われ、又は貸記される額
    2. その他の租税に関しては、本条約が効力を生ずる年の翌年の1月1日以後に開始する各期間について課される租税

情報交換及び徴収共助に関する規定は、対象となる租税が課される日又はその課税年度にかかわらず、本条約が効力を生ずる日から適用されます。

【参考2】本条約の条文及びポイント
  • 「所得に対する租税に関する二重課税の除去並びに脱税及び租税回避の防止のための日本国とギリシャ共和国との間の条約」

(和文)

(英文)

  • ギリシャとの租税条約のポイント

同日、外務省ホームページでも「日・ギリシャ租税条約の署名」が公表されました。

注目記事 最新記事
  1. お金を友人に貸すと税金がかかるって本当?
  2. 配偶者控除と配偶者特別控除について徹底解説!
  3. 決算書に間違いがあった!修正することは出来るの?
  4. 2割特例の適用に「不適用届出書」提出が必要な場合がある
  5. 社会保険の「二以上勤務届」と給与計算
  1. フリーランスの取引に関する新しい法律が2024年11月施行しています
  2. 定額減税の年末調整処理
  3. スポットバイトの課税・申告・社会保険(労働者の観点から)
  4. スポットバイトの課税と労働管理等(雇用会社側の観点から)
  5. 年の中途に退職した人の年末調整
税務知識ブログカテゴリー
PAGE TOP