税務知識記事一覧

業務改善助成金の受付開始

業務改善助成金の受付開始

20円の新コースを設置

2021年2月1日より、業務改善助成金の受付が始まりました。

これは中小企業・小規模事業者が生産性向上のために行う設備投資などを助成するものです。

これによって浮いたコストを原資として、賃金の引上げが行われることを目的としています。

要件として、事業場内の最低賃金と地域別最低賃金の差額が30円以内であること、事業場規模が100人以下であることの2点があります。

これまでは4コースありましたが、今回は30円コースと新設された20円の2コース。コース別の人数あたりの助成金額の上限は以下の通りです。

労働者数 20円コース 30円コース
1人 20万円 30万円
2~3人 30万円 50万円
4~6人 50万円 70万円
7人以上 70万円 100万円

労働者1人に対して20円以上の引上げを行った場合には、20万円までの助成が受けられます。

助成は、生産性向上に資する設備投資などに対してであり、賃金そのものに対してではありません。

助成率は、事業場内最低賃金が900円未満であれば4/5、900円以上であれば3/4となり、生産性の伸び率が一定水準を超える場合には加算されます。

助成金の活用例と申請

生産性向上のための設備投資「など」には、機械設備の購入、コンサルティング導入、人材育成・教育訓練の費用などが含まれ、幅広く活用できます。

たとえば賃上げに効果的である外部セミナーの受講費や、中小企業診断士・金融機関等の経営相談なども対象です。

具体事例は厚生労働省のサイトで確認できますが、まずはリーフレットで概要をつかみましょう。

申請先は労働局ですが、「働き方改革推進支援センター」にも問い合わせが可能です。

働き方改革支援のご案内。働き方のチェンジは業績アップのチャンスです。

また日本政策金融公庫は、事業場内最低賃金の引上げに取り組む事業者に対して、「働き方改革推進支援資金」による融資を行っています。

いずれも各都道府県に窓口が設置されています。

  • 国民生活事業
日本政策金融公庫(略称:「日本公庫」)のシミュレーション・相談・予約(オンラインサービス)をご紹介いたします。
  • 中小企業事業
日本政策金融公庫(略称:「日本公庫」)の融資のご案内をご紹介いたします。

インボイス制度関連記事

  1. BtoBでの免税事業者の消費税転嫁は保護されるのか
  2. フリーランスのインボイス対応
  3. 法人設立期間中の損益 ~帰属先・注意点など~
  4. コンビニの適格請求書登録番号は店舗ごとに違う可能性大
  5. 消費税2割特例が使える場合の簡易課税選択届の先延ばし
注目記事 最新記事
  1. お金を友人に貸すと税金がかかるって本当?
  2. 通勤手当を廃止して実費精算にした場合の給与計算
  3. 制度開始目前のインボイス登録
  4. 税金がなかったらどんなデメリットがある?税金は所得に関係なくサービスを受けられる唯一の制度
  5. 社会保険の「年収130万円の壁」注意点や例外
  1. 令和6年5月送付分から納付書の送付対象見直し
  2. 事業再構築補助金 ~サプライチェーン強靱化枠~
  3. 事業再構築補助金 ~審査項目~
  4. 第12回公募開始 ~事業再構築補助金~
  5. マイナ保険証への切り替え

税務知識ブログカテゴリー

PAGE TOP